鴨長明と吉田兼好の晩年の生き方の続きです。二人には、現実に生きる人間の観察において共通点が見られます。 鴨長明のことは先日このコラムに書きましたので、今回は吉田兼好に焦点を当て二人の共通点を見てみます。
鴨 長明(かも の ちょうめい、かも の ながあきら)は、平安時代末期から鎌倉時代前期にかけての日本の歌人・随筆家。 俗名は同じだが「読み」がかも の ながあきら。禰宜・鴨長継の次男。 位階は従五位下。 法名は蓮胤。南大夫、菊大夫 とも称される。
吉田兼好は1283年、鴨長明よりも約100年遅く生まれています。 鴨長明は鎌倉時代に入った頃に晩年を迎えたのに対して、吉田兼好は室町時代初期に晩年を迎えています。
兼好法師と鴨長明の「無常観」の共通点、相違点を教えてください。 鴨長明は平安末期から鎌倉時代初期の人です。地震、大火事、武士による遷都と都の荒廃、飢饉を実際に経験して、永遠のものなどない、ということを実感しました。
ここがとても面白いのですが、鴨長明が神職の家柄であったように、兼好法師もまた、吉田神社の神職の家系に生まれおちます。 つまり、時代は違えど、恐らく鴨長明と兼好法師は似たような環境、教育を受けた人、ともとらえることが出来るわけです。
鴨長明と兼好法師が『無名抄』と『徒然草』で、登蓮法師(※1)の振舞をそれぞれの視点でとらえて述べているのがなかなか興味深い。(1)「無名抄 16 ますほのすすき」から、「雨の降る日に、ある人のところに気心の知れたもの同士が集まって、古い事などを語っているうちに、『ますほの ...
前回の記事「フランチェスコとツァラトゥストラ」の末尾において、私は「次回からは、舞台を日本に移し、わが国の中世を形作った宗教性の高い隠遁について調べていく予定です」と記しております。 本稿は、その初回ということになりますので、今後の論の進め方について、大まかに素描 ...
【ホンシェルジュ】 「無常観」の考えをもとに鴨長明が書きあげた鎌倉時代前期の名随筆『方丈記』。無常観とはどのようなものなのか、またそれを生み出した時代背景には何があったのでしょうか。この記事では内容を解説するとともに、鴨長明の紹介と、作品をさらに知るためのおすすめ ...
方丈記とは、鎌倉時代の初期に鴨長明によってまとめられたとされる随筆の事である。 内容は長明が世間を観察して書き記した記録となっており、天災や飢饉といった大きな出来事が書かれており、重要な歴史資料としても扱われている。
Most of us know how to say nothing, but few of us know when.
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